学習院輔仁会音楽部 第57回定期演奏会
学習院輔仁会音楽部 第57回定期演奏会は2013年(平成25年)11月10日の演奏会である。
概要
学習院輔仁会音楽部 第57回定期演奏会
2013年(平成25年)11月10日
開演 14:00
すみだトリフォニーホール 大ホール
指揮:山下一史
学習院輔仁会音楽部
プログラム
楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』
第一幕への前奏曲
作曲:リヒャルト・ワーグナー
歌劇『シチリア島の夕べの祈り』序曲
作曲:ジュゼッペ・ヴェルディ
レクイエム
作曲:ジュゼッペ・ヴェルディ
ソプラノ独唱:大山亜紀子
メゾソプラノ独唱:田村由貴絵
テノール独唱:古橋郷平
バスバリトン独唱:多田羅迪夫
演奏会によせて
もう30年以上も前の事になりますが、私が大学1年生の時に、チェロのトレーナーとして学習院のオーケストラとのお付き合いが始まりました。音楽家としての初めての仕事でした。当時の1年生の団員とは同い年という事もあり、すぐに打ち解けて今日に至るまでした付き合いが続いています。 当時から指揮者になることが夢だったので、弦分奏なども振らせてもらって随分「腕試し」をさせてもらったことを懐かしく思い出します。 卒業して指揮者の仕事を始めてから、定期演奏会を指揮させていただきました。 「同級生」もOBとして参加してくれて、感慨深い演奏会となりました。 数々のアマチュアオーケストラとお付き合いしてきましたが、学習院の輔仁会音楽部オーケストラは私にとって特別の思いのあるオーケストラといえると思います。 その輔仁会音楽部の皆さんと24年ぶりに共演することが出来てとても嬉しいです。時は流れて、団員は同級生から子供と言っても良い世代に代わりはしましたが。 今日演奏致しますヴェルディの「レクイエム」は、数ある「レクイエム」の中で最もドラマティックで、オペラ作曲家ヴェルディの真骨頂と言える名曲中の名曲です。 オーケストラと合唱団には、この名曲の「真髄」に触れて欲しいという思いから普段アマチュアにはあまり求めないような厳しい要求も敢えて致しました。 4人のすばらしいソリストの方々の協力を得て、それがどのように結実するか私自身とてもわくわくしています。
--山下一史 「学習院輔仁会音楽部 第57回定期演奏会 パンフレット」p4