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== 演奏会 ==
 
== 演奏会 ==
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*[[3月17日]](日) - [[甲南大学グリークラブ・学習院大学男声合唱団第2回交歓演奏会|甲南 第2回交歓演奏会]]
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*[[3月20日]](水) - 学習院輔仁会音楽部男声合唱団第2回名古屋公演
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*[[5月27日]](日) - 四大女声合唱連盟第2回交歓演奏会(学習院・慶應義塾・立教・上智)
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*[[6月21日]](金) - 第8回東京コールユニオン定期演奏会
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*[[6月30日]](日) - [[学習院輔仁会音楽部管弦楽団 第2回定期演奏会|管弦楽団 第2回定期演奏会]]
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*[[10月29日]](火) - [[学習院輔仁会音楽部 第7回合同演奏会|第7回合同演奏会]] 1日目
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*[[10月30日]](水) - [[学習院輔仁会音楽部 第7回合同演奏会|第7回合同演奏会]] 2日目
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*[[12月22日]](日) - 学習院輔仁会音楽部混声合唱団東京合唱団出演十周年記念演奏会
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== 部報 ==
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[[学習院輔仁会音楽部]]「[[部報]]」学習院輔仁会『[[輔仁会雑誌]]』185号、1963年(昭和38年)[[12月22日]]発行、 p.196
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音楽部
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[[1924年|大正十三年]]オーケストラを母体として発足した当部も今年で四十周年を迎えることとなりました。この間戦争に依る一時的衰退はありましたが活動は続けられ戦後大学設置と共に[[学習院輔仁会音楽部混声合唱団|混声合唱団]]が発足し、それを母体として[[学習院輔仁会音楽部大学男声合唱団|男声]]、[[学習院輔仁会音楽部大学女声合唱団|女声合唱団]]が生れさらに昨年新たに短大にも[[学習院輔仁会音楽部女子大女声合唱団|女声合唱団]]が出来ましたので現在四つの合唱団とオーケストラを内含しております。
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 その部員構成は大学を始め短大、男子高、 女子校までに及び名実共に輔仁会音楽部とし ての存在を誇っております。私共部員は、〝音楽というもの〟に魅せられ、夏春の一時期を 没入させています。さらに集団生活に於ける個人の確立を目ざし両者表裏一体となって日頃の活動に励んでおります。音楽部の年間活動は四月の新入生歓誘に始まり、新入部員歓迎コンパ、歓迎ハイクと新入部員に対する行事から始まります。これら行事を通して相互理解と相互扶助がより円滑により効果的に行なわれます。それがすむと大学女声の四大学交換演奏会、男声の東京コールユニオン演奏会、[[学習院輔仁会音楽部管弦楽団 第2回定期演奏会|オケの自主公演]]と続きます。我々の日頃の練習成果を発表し、より向上のために皆様の批評等を拝聴し、これからの活動に役立ての訳です。音楽はいつも美しく、感情は豊かです。夏休みに入るとすぐ合宿が行われ一五〇人以上の部員が参加し、練習にレクレーションに毎日を過します、音楽について、人生について、苦悩について語り討論して何かを得ます。そこで得たものを土台として、十一月には[[学習院輔仁会音楽部 第7回合同演奏会|合同演奏会]]が開催されます。我国に独自の形体と存在を誇る当部最大の演奏会です。現役を主体にOBの参加に依り行われます。今年度は開院八五周年行事の一環として行なわれ、義宮様が御来場されることになっております。十二月の末、木枯しが吹きつける頃混声合唱団の演一奏会があります。私達音楽部の育ての親である[[前田幸市郞]]先生の指揮の下に、大曲主義に徹して四月から練習して来た[[ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン|ベートーヴェン]]のミサ・ソレムニスの発表です。東京交響楽団、[[東京合唱団]]と共演します。後期の試験が移ると男声が[[甲南大学グリークラブ|甲南大]]との交換演奏会、名古屋での公演にと出発します。このように練習そして演奏会という繰返しが部活動の概況ではありますが演奏会が目的ではなく、学生としての部活動の手段にしかありません。人間形成、思想の確立、実践性の建立(自己の限界の認識等)は日常の部活動を通して獲得されます。このように音楽の美しさを求めると同時に一人の人間としての形成も行なわれるべく私達は活動し、毎日の練習に励んでおります。
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委員長有久邦明</blockquote>

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1963年(昭和38年)は学習院輔仁会音楽部創立42年である。

演奏会

部報

学習院輔仁会音楽部部報」学習院輔仁会『輔仁会雑誌』185号、1963年(昭和38年)12月22日発行、 p.196

 

音楽部 大正十三年オーケストラを母体として発足した当部も今年で四十周年を迎えることとなりました。この間戦争に依る一時的衰退はありましたが活動は続けられ戦後大学設置と共に混声合唱団が発足し、それを母体として男声女声合唱団が生れさらに昨年新たに短大にも女声合唱団が出来ましたので現在四つの合唱団とオーケストラを内含しております。  その部員構成は大学を始め短大、男子高、 女子校までに及び名実共に輔仁会音楽部とし ての存在を誇っております。私共部員は、〝音楽というもの〟に魅せられ、夏春の一時期を 没入させています。さらに集団生活に於ける個人の確立を目ざし両者表裏一体となって日頃の活動に励んでおります。音楽部の年間活動は四月の新入生歓誘に始まり、新入部員歓迎コンパ、歓迎ハイクと新入部員に対する行事から始まります。これら行事を通して相互理解と相互扶助がより円滑により効果的に行なわれます。それがすむと大学女声の四大学交換演奏会、男声の東京コールユニオン演奏会、オケの自主公演と続きます。我々の日頃の練習成果を発表し、より向上のために皆様の批評等を拝聴し、これからの活動に役立ての訳です。音楽はいつも美しく、感情は豊かです。夏休みに入るとすぐ合宿が行われ一五〇人以上の部員が参加し、練習にレクレーションに毎日を過します、音楽について、人生について、苦悩について語り討論して何かを得ます。そこで得たものを土台として、十一月には合同演奏会が開催されます。我国に独自の形体と存在を誇る当部最大の演奏会です。現役を主体にOBの参加に依り行われます。今年度は開院八五周年行事の一環として行なわれ、義宮様が御来場されることになっております。十二月の末、木枯しが吹きつける頃混声合唱団の演一奏会があります。私達音楽部の育ての親である前田幸市郞先生の指揮の下に、大曲主義に徹して四月から練習して来たベートーヴェンのミサ・ソレムニスの発表です。東京交響楽団、東京合唱団と共演します。後期の試験が移ると男声が甲南大との交換演奏会、名古屋での公演にと出発します。このように練習そして演奏会という繰返しが部活動の概況ではありますが演奏会が目的ではなく、学生としての部活動の手段にしかありません。人間形成、思想の確立、実践性の建立(自己の限界の認識等)は日常の部活動を通して獲得されます。このように音楽の美しさを求めると同時に一人の人間としての形成も行なわれるべく私達は活動し、毎日の練習に励んでおります。

委員長有久邦明